Regional Scrum Gathering Tokyo 2022のスタッフチームは最高にアジャイル的でした #RSGT2022

こんにちは。
コンちゃんこと佐々木です。
ソフトウェア開発の一手法に「スクラム」というものがありますが、そのスクラムに関する年1のイベント「Regional Scrum Gathering Tokyo」(RSGT)の 2022年のスタッフをやりました。
イベント裏方やるの久しぶりですね、ICPC(国際大学対抗プログラミングコンテスト)の風船配り以来かな。

写真つきで、イベントの様子とか、感想とか、書いていきますよ!

Day0よりも前

佐々木はカメラ班となりました。
事前にカメラ班の2回のオンラインの集まりがあって、各々の顔とか去年の話とかが分かってとても良かったです。
あとカメラ班で独身なのは私だけらしいことも分かった。

Day0

イベント日は2022年1月5日~7日の3日間。
オンライン・オンサイト両方のハイブリッド開催イベントですが、ハイブリッドってなかなかレアでは。
スタッフは前日準備があるため、集まれる人のみ4日からオンサイト会場集合。

集合してスタッフが円になって自己紹介したのですが、私が一番若そうでした(自称)。
若者らしく荷物運びとか頑張りましょう。

スタッフは無線でやり取り。
無線テストで私の声が入らず不具合機に当たったか!?って思ったんですが、コードが本体にしっかり刺さっていないことをお隣にいたカメラ班のかみとさんが気付いてくれました。
自分で気付けなかった……コードがしっかり刺さっているかは障害切り分けの基本なのに……と謎に悔しがる。

あとスタッフTシャツを受け取りました。2022年のスタッフ(ボランティアスタッフ)は水色T、実行委員会はピンクT。

Day1

スタッフ朝会やりました。
まるでスクラムだ。

セッションが始まるまではカメラ班も特別な仕事はなく、受付を手伝いました。
「手指の消毒お願いしまーす」「受付こちらでーす」ってご案内。

名札の下に自由に付けられるやつ。
資格名のやつが多いので、いっぱい付けている人は強い人。

私は「STAFF」と手書きの「LSM」(Licensed Scrum Master)の2つを付けていました。
写真だと見えませんが用意されていた「CSM」はCertifiedのSMです。
自腹で研修代を出したので安い方のLSMを選びました。
それでも22万したのですが……。

セッションが始まるとカメラ班がパシャパシャ写真撮ります。
私の場合はそれプラス「部屋付き」のお仕事です。
登壇者にご挨拶して、「zoomで画面共有してもらう形での発表となります」とか、「こちらのマイクを使っていただきますとオンラインの方にも声が届きます」というような案内をしていました。

で、部屋付きのお仕事の中に司会業もありまして、しかも担当は決まっておらず。
各部屋の部屋付きさん内でゆるく決める形でした。
私はこういうものは事前準備なしだとすごく苦手で、スタッフ募集アンケートの「司会できます」みたいなチェックは入れなかったのですが(記憶だとそういうチェックボックスがあった)、覚悟決めてやりました。
いや、まぁ、司会といってもこの部屋・セッションの案内をして「それではお願いします」って登壇者に振るのと、最後「質問ある方~」って言うくらいではあるのですが……。
全日合計で4セッションくらい司会をやった気がします。

部屋付きの時は基本部屋につきっきりで写真撮りつつセッションを聞いていて、部屋付きでないときはフリーダムに各部屋に行って写真撮ったり話を聞いたりしていました。
あちこち移動できるのはスタッフならではですね。

スタッフ間の連絡事項は随時Facebookのスタッフ専用グループに書き込まれていました。
で、その日の最後に来場者に案内する内容もどんどん書き込まれていきまして。
ある部屋の最後のセッションの司会をやっていたのでセッション終了直後にご案内する役も流れでやったのですが、これはすごい下手でした。
案内する内容が、ナイトセッションの内容とか5個くらいあったのですが、すごい事務連絡感が出てしまいました。
昨年の内容とだいたい同じっぽかったのですが、昨年参加しておらず、中身の具体的なことをお伝え出来ず。
案内後に実際にナイトセッション覗いてみたらすごい楽しそうな交流会が繰り広げられており、「楽しいやつです!」ってお伝えできずに知らずに帰ってしまった方いましたらごめんなさい。
1度見たので来年は自分の言葉で話せそう。

あと、準備なしに人前に立つとどうやら呼吸の仕方を忘れるらしいという学びを得ました。
5個お伝えする途中で個人的小休憩はさみました。
国語の授業で1人1文ずつ順番に読むのも下手だったんですが、あれも呼吸の仕方忘れてたんだなーきっと。

「頑張りすぎると2,3日目バテるので休み休みやりましょう」的な話があった1日目。
司会をやったわりには疲れてないなーって感じだったのですがそれは気持ちだけで、帰宅後座いすで寝落ちしかけました。
体はめっちゃ疲れてた。
歩数とか計ればよかったな。

Day2

この日もスタッフ朝会。
やっぱりスクラムだこれ。

私のお仕事的には初日よりも部屋付きが多いので、ちょいハード。

2日目もまぁやらかしていましてですね、お昼にスポンサー・コミュニティのアピールタイムがあったのですが、その時間の把握ができておらず、会場にいたにも関わらず「特にアナウンスないけど自己組織化ってことで勝手に始めちゃいますね」という先陣の方のマイクで初めて気づきました。

publickeyにもまとめられていた、吉羽さんのセッションの司会をやりました。
開始直前にステージに誰もいないので「あれ?吉羽さんいらっしゃってます?」って近くのスタッフに聞いちゃったのですが、オンラインでした。
そうか別にスピーカーをオンサイトに限定していなかった。

1個気づいたのですが、司会をやるとなると必然的に最前列の右端にいるので、登壇者にどうぞとマイクを渡した後に堂々と中央に歩いていってカメラを構えられます。
このスタイルよかった。

あとはこの日だったと思うのですが、ある部屋で配信トラブルが起きまして。
たまたまその部屋にいたのですが、焦っちゃいました。
すぐにピンクTの委員会スタッフと配信班が対面で話していたので、私からは速報的に無線でスタッフへ配信トラブルの旨を共有しましたが、的確なことは言えなかったですね……。
間もなく復活したので配信班さんすごい。

1日目で慣れたのでこの日は体力を温存して終了、したはずでした。

4年ぶりの首都圏大雪警報。
「電車は一部遅れている」との報を楽観的に受け止めすぎました。
帰りの電車は激混み。
某路線の朝の通勤通学ラッシュでもこんなにはならなくない?というレベル。
途中駅では大量の積み残し。
これ以上は1人も乗れるスペースはなし。
ドアはなかなか完全に閉まらず、1駅で10回くらい開け閉め。
例のごとく最終セッションで司会をしていたので「電車気を付けて~」って言った人がこのオチかいな!

この日も1日目ほどではないが家の座いすで寝落ちしかけるなど。

Day3

この日は開始時間が遅い日で、間違えて早く来ちゃった人の案内のためにピンクTの中で会場近くにいる人だけ早めの集合ということでした。
が、外は雪も残っているし昨日の電車もこともありスタッフ集まれないかも?と思って早い方の集合時間に行くなど。
雪は降るし電車1本逃すと次は1時間後で遅刻確定、の秋田出身なので、長年の訓練(?)の成果を発揮するときかと。

幸い、朝のスタッフ業務は余裕があったので、まだスタッフしかいない写真が撮れました。

午前中はOST。
参加者各自が議題を出し合って、10箇所くらいに散らばって参加するやつでした。
「前日までにMiro(オンラインホワイトボード)に書いておいてね~」って言っていたのはこのためだったのか。
始まるまでピンと来なかったぞ!

この日はOSTと午後のキーノートだけのため部屋付きのお仕事はなく、私も仙台スクフェス開催の話とかプログラミング教育の話とか気になるOSTのテーブルに行き写真を撮りつつ参加していました。
付箋紙に書く・書かないとか、オンライン勢との通信を誰がやるかとか、すべてテーブル次第。
手が回っていなさそうなところはサポートしてみたり。

そのあとは牛尾さんのキーノート。
ブログよく読んでいたんですが、よく燃え上がって疲れるから更新やめてしまったそうです。
そうだったのか……そんな……。

感想

そもそもなぜスタッフをやろうと思ったか

私は今までRSGTへの参加経験はなく、今回初参加でした。
「RSGTをどこで知ったの?」と何回か聞かれたのですが、聞かれたときはどこで知ったのか思い出せず。
書きながら改めて振り返ると、開催の1年くらい前の2021年3月にSNSで知ったらしい。
で、RSGTのtwitterをフォローしていたのですが、目的があってフォローしておりまして。

スピーカーをやりたくて、 プロポーザル募集開始のお知らせを待っていました。

スピーカーやりたい欲がどこから来ているのかというと、LSMの研修を受けた時までさかのぼりまして。
研修で同じチームの方に、「社内勉強会で話さない?」とお誘いを受けて準備を進めていました。
しかし、当時クルーズ船内で流行していた感染症がいよいよ上陸・拡大してきたため中止となりました。
それ以来、話したくてうずうずしているのです。

で、プロポーザルを出したのですが、残念ながら落選でした。
いくらかの土日といくらかのコワーキング代がーーーーーー。
発表資料作成とか会議室借りての練習とかのスケジュール考えてたんだけどなーーー。

発表側で参加する気満々だったのでうーん悲しみ……ってなっていたところに、スタッフ募集のお知らせが来まして。
参加したい気持ちと裏方好きの気持ちが合わさってスタッフ応募したわけでございました。

スタッフ優しい

初参加ですし知り合いが事前に顔見知りになったカメラ班の人たちとenPiTっていうPBLプログラムを受講したときの先生だった永瀬さんしかいなかったのですが。
たくさんのスタッフさんから「お弁当の写真良かったよー」とか「座って聞いていいよ!」とか声かけていただきました。
優しい。
それでいてスクラムマスターとかCertified Scrum Product Ownerとかコーチングできる人とか強者揃いなの、やばいよね。

自己組織化について思いを馳せる

(執筆時点最新のスクラムガイド2020では「自己管理」ですが会場では「自己組織化」の方を多く聞いたので以下からもこちらで)
何年も開催しているイベントだけあり、スタッフも訓練されていました。
役割に縛られることなく、無線で話せば手が空いているスタッフが助けに来ます。
話さなくても気づいたら手伝ってくれます。
「自己組織化」というキーワードをイベントで何度か聞きましたが、まさにスタッフチームは自分たちで自分たちのチームを作り上げていく、アジャイル的チームでした。

一方で、自己組織化って訓練されている人たちだからこそ成り立つのかなーとふと。
訓練されていない人がチームに入る時(誰でも最初はその状態だと思いますが)、いきなり自己組織化の潮流に乗せず、まずは訓練から始めるのが、その人にとって負担は少ない気がします。
私が所属している技術同人誌執筆サークルも、同人サークルとしては激レアで電子マネー・クレジット決済可能となっているので、イベントで売り子するときにオペが煩雑です。
決済端末のセットアップとか、どこにカードをかざす/差し込むとか。
なのでマニュアルが用意されていて、現地でもサークル主から説明を受けて、主がいない時間に困ったことが起きた場合の主の電話番号まで教えてもらいます。
決済の世界だと守るべきルールもあるので(残額不足時の対応とか)、「あとはうまくよろ~」で自己判断を促すとやらかします。
きっと、なんでもかんでも、すぐに自己組織化の世界にしてはいけないのだと、思うなど。

ところでRSGTってコミケ(同人誌即売会の一番でかいやつ)と近いのではー?
コミケは同人誌を買いに来る側は「一般参加者」、頒布する側は「サークル参加者」、スタッフは「スタッフ参加者」というように、皆いち参加者としてコミケという場を作ります。
RSGTも、来場者・スピーカー・スタッフなど全員で場を作っていると感じられました。
RSGTイコールコミケってことは、コミケも自己組織的と言えますね。

あれ?「同人誌即売会も自己組織的」っていうテーマで書きものができるのでは??
来年用プロポーザルにできますね!!

ギャザる

会場では「ギャザる」という言葉を何度も聞きました。
みんなで集まる、それすなわちギャザる!!
これはカンファレンスじゃない、お祭りだ!!!!

モバイルルーター

RSGTとはまったく関係ない理由でモバイルルーターをレンタルして持参していましたが、これが役立ちました。
撮影した写真を会場内でスタッフアルバムにアップロードしていまして、会場Wi-Fiとかスタッフ部屋Wi-Fiとかがあったのですが、配信班も配信確認で使用している様子だったので帯域を使わないようにしました。
私1人で1日1GBくらいのボリュームでしたし……。

別に当日現地UPの指定まではなかったと思うので帰ってからUPしても良かったのですが、あったかいうちにやっておきたいですよね!(??)

機材

カメラの種類とか書いておくとそれっぽいですかね。
CanonのEOS M2という機種です。
ダブルレンズキットというものを買っていまして、ズームレンズと単焦点レンズが付いてきました。
今回はズームレンズを主に使ったのですが、スピーカーを撮るのにズーム具合?が足りなかったです。
カメラ班の私以外はもっとゴツいカメラで、たぶんすごいズームできるやつをお持ちでした。
いいな~~~。

メモ

空き時間に立ちながらセッションを聞いていて「なるほど~~」と思うことが何度もあったのですが、手元にスマホがあってもメモる場所を決めておらず。
slackの自分宛DMにでもメモっておけばよかったですね。

あまり物

参加者に提供されたお水・お茶が大量に余ったので、いくらかもらいました。
ところで、RSGT2022の会場はお茶の水だったんですよ。
お茶の水だから、お茶と水……。

いや、ほら、誰かが言わないと仕掛け人も報われないと思うのですよ、ね。
意図したかものかは分かりません!

来年は

今度こそスピーカーやりたいですね!
またプロポーザル出しますよ!!
ちゃんと会議室おさえて練習もしますからね!!
今回スタッフやりながらスピーカーもなさる方がいらっしゃったのですが、ナイトセッションが楽しそうだったので参加したいし、OSTも議題出したいし、そうなると一般参加側専任の方がいいのかも。
別に、「スタッフやりながら出ていいよー」と言ってくれそうなスタッフメンバーの皆さまでしたので、まー申し込むときの気分で決めよっかー。

というところで参加記終わり!
お疲れさまでした!

リンク

本文中に登場した方の参加記・発表資料をリンクしておきます。

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